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声楽レッスン


  身体が最高級の楽器に生まれ変わる

  ホールが自分の声に満たされる

○「息」を学ぶ


  声楽を学ぶ上で最も重要で,最も身につけなければならないのが「呼吸方法」です。声楽演奏の80%はブレスコントロールによって

 創り上げられると言っても良いでしょう。身体にどのように息を流し,どのように息を入れるかが,声の響きの全てに影響します。

 おと塾のレッスンでは,身体の様々な部分をイメージして認知できる方法からスタートします。その上で,誰でも100%確実に自然な

 腹式呼吸ができる方法で,ご自分の身体が無理なく深い呼吸ができるように,と進めていきます。同時に,必要な筋肉(インナーマッス

 ル)を鍛えていく方法も覚えていただき,自宅などでの個人練習もできるようにしていただきます。

  呼吸法を意識できるようになる頃には,歌声だけでなく,健康状態も向上しているはずです。



○「響き」をまなぶ


  声楽レッスンでは「声の響きを得る」ことが重要なポイントです。しかも,柔らかく軽やかに広い空間に広がる声が求められます。

 おと塾では,解剖学的な視点から自分の身体の必要な部分を学ぶこと,それらをイメージして使っていくこと,結果を確かめること,

 それを組み合わせて進みます。私自身が様々な合唱団で,一人一人異なる方々に対して指導してきた経験が豊富ですから,どんな悩み

 をお持ちの方にも解決策を示して,一緒に解決まで歩むことができます。

  レッスンをする「おと塾ホール」は,木の温もりいっぱいのホールです。歌っている声の響きの広がりをホールで確かめながら歌う

 ことができるので,日常からホールトーン(ホールの響き)を意識したレッスンができます。


○「音楽」を学ぶ


  呼吸法を身につけ,美しく豊かな響きを得た上で必要になるのは「楽譜を読み解く」ことです。楽曲分析(アナリーゼ)の能力は,

 演奏家にとって欠くことの出来ない重要な力です。「音」を「音楽」にしていくのが「楽譜を読み解く」ことです。

  楽曲分析の大きな目的は「作曲家の意図」を知り,それを音にしていくことです。作曲家は曲の様々なところに意図を記しています。

 しかし,それらを簡単に見つけることはできません。何度も何度も「どうして?」を探している中で,閃きのように発見することも

 あります。

  私は,20代の頃から編曲や作曲を学びはじめ,現在も「楽譜を書く」側に立つことが多いので,作曲家が自分の考えやイメージを

 どのような形で楽譜に表すのかがわかりやすいと感じます。「私だったらこんな風に考えて,このようにするだろう。」ということが

 あるので,作曲家の視点で楽譜を見ることができるのだと思います。

  そのような「発見」を,誰にでもわかる形でお伝えして表現していくのがレッスンになっていきます。


○「演奏」を学ぶ


  音楽の演奏は「空間との対話」でもあります。音楽は空気を振動させることによって聞き手に音の響きを届けていきます。ですから,

 演奏する空間にどのように自分の声が広がっているかを確かめることによって,受け取る側の音の響きまで考えた演奏を創り上げる

 ことができます。1000年もの時間で育てられてきたヨーロッパ音楽は,石造りの空間に囲まれた中で「美しい響き」を空間に響かせて

 聴衆と共有する音楽を育ててきました。それは,ヨーロッパの様々なコンサート会場や演奏家から学ぶことができます。

  我が国においては,こうした考え方や感覚が未だに不足していて,ステージ上で小さくまとまったミスのない演奏をよしとする傾向が

 あります。しかし,欧州への留学経験を持つ方ならほとんどの方が学び,感じてきたことです。

  おと塾のホールがナチュラルな響きの広がりを感じられることは,「演奏づくり」を学ぶ上で非常に大きなメリットです。

★科学的・分析的学びで「わかった」「できた」へ導きます。

 腹式呼吸は歌の生命線ですが,おと塾では最も合理的で納得できる腹式呼吸を学んでいただきます。呼吸に関わる筋肉や身体の構造も学びながら,丁寧に練習を繰り返していきます。毎回のレッスンで取り組む呼吸トレーニングのくり返しで,確実に腹式呼吸が身につきます。

 歌は「息のサーカス」とも呼ばれます。歌うための息の流れがつかめると,驚くほど楽に歌うことが出来ます。そのために,どのようなことが必要なのかを,わかりやすく丁寧に取り組んでいただきます。基礎的な発声を学んでいくことによって,自分自身の歌声のどこに課題があるのかがみつかり,解決のポイントがわかってくるのです。そして,それを解決するための方法がレッスンの中で示されていきます。